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早期退職を考える人たちへ
早期退職が盛んな日本の製造業。去るか、残るか悩んでいる人たちへの参考として私の経験を伝えます。 左下「カテゴリ」を目次代わりにしています。
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転がり始めました
 去る10月31日にソニーの2013年第2四半期の業績発表がありました。
我が家の読売新聞でも少しだけ触れられていましたが、家電業界は明暗
が分かれたようです。重電系や白物を扱う会社の業績改善に対し弱電系
は悪化していると。

ソニーのエレキ上半期の売り上げは2兆3808億円、営業利益は103億円で
した。利益率で0.43%と計算されます。売り上げの内円安による上振れ
3799億円が含まれていますので、辛うじての黒字も100%円安におんぶ
にだっこだったことが判ります。

期初に見込んだ為替レートは1ドル90円、上半期の実績が98.9円でした
から10%の神風だったわけです。エレキの売り上げの大半はドル建てと
思われるので売り上げが10%下駄を履いた結果の中間決算でした。その
結果が上記だったわけです。

ゴキブリ黒字を計上した2012年度の決算発表にて、2013年度のエレキは
販売台数こそ減少するものの大幅な増収・増益を見込むとしていました。
それが10%もの円安に振れているにも拘わらず減収・減益の一途を辿っ
ているのはなぜでしょう。

私の在職中に所属する事業部長からこんなセリフを聞いたことがありま
した。「俺たちが商品を売る相手はユーザーじゃない。ディーラーなん
だ」と。とんでもない思い違いです。こんな考えで事業していいものか。
そしてこの台詞を吐かせる仕組みこそが業績の見通しさえできない会社
にしてしまっているのです。つまり「販社」の顔色うかがいながら販社
にウケる商品を準備することにエネルギーを集中しているのでしょう。

大きな会社は直接商売をするのではなく、世界中の販売会社を通じて商
品を卸します。またその商品はディーラーを経て量販店や問屋に流れて
さらに町の小売店に浸透してゆきます。つまり期初に見込む販売台数は
これら販売会社からの見込み数値を基に計算されているわけです。さら
に販売会社は引き取り先であるディーラーからのフィードバックをもら
っているのかもしれません。販社が買ってくれなければ商品が捌けない。

これら販売経路に存在する会社はすべて独立採算です。なので赤字計画
を立案することは許されていません。何としてでも黒字となる数字を作
らないといけないのです。

期初の発表内容でデジタルカメラ部門の見通しに対し次のようなものが
ありました。

「レンズ交換式一眼カメラの大幅な増収により分野全体でも増収を見込
 んでいます(中略)営業利益については増収の影響により大幅な増益を
 見込んでいます」と。

判りやすい例だと思います。コンパクトデジカメがさっぱり売れなくな
ったことはだれでも知っています。ビデオカメラも然りです。では販社
は何を売って黒字にしたらいいのでしょう。ミラーレスしかなかったの
です。いまさらコンデジを倍売って黒字化するなどといったらバカかと
突っぱねられます。だからちょっと上向いてきたミラーレスをガンガン
売って黒字にしよう~!と数字を作ったのでしょう。

鵜呑みにした本社は「増収・増益」の見込みを立てました。本社として
もそれ以外に数字を作る策はなかったのだと思います。商品がない中で
も沢山売れば黒字になるじゃないか。そうだ、それがいい、それがいい。

でも蓋を開ければミラーレスカメラの価格帯はそう大きな動きにはなり
ません。昨年でも台数ベースでコンデジの一割程度しかないのです。売
れない商品を仕入れる販売会社もディーラーもいないでしょう。在庫を
増やすだけです。店頭で買ってもらえる時期が遅くなれば価格も崩れて
大損することは明らかです。

数字が出始めるに従って下方修正を繰り返す。このパターンにはまって
しまっているのです。粉飾決算ならぬ粉飾事業計画の末路です。身の丈
を正しく評価しましょう。売れれば利益があがるかもしれませんがいっ
たい誰が買うんですか。なぜ自社製品を買ってくれるんですか。

商品を買うのはユーザーです。あたりまでしょう。ディーラーでもなけ
れば販売会社でもありません。曇っためがねを外し、顔を洗って出直し
ませんか。平井社長が期待してやまない医療事業ですら2020年でようや
く2000億円の売り上げとか。円安で3800億円からの漁夫の利を得てさえ
見込みに辿りつけていないんですよ。

計画の立て方からやり直すことが必要です。簡単なことです。平井社長
が各事業部長に「なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ」と5回尋ねて納得の
できる内容になっているかを判断すればいいのです。納得できない事業
は止めちゃえばいいんです。その判断に誤りがあったとしてもいいじゃ
ないすか。社長なんだから。

こう考えると今期の構造改革費用も桁違いに少ないことが判るはずです。

お願いしますよ。発表の度の下方修正なんてみっともないです。それも
神風をもらいながらの下方修正なんて。


ついに整理解雇の文字が新聞に
 1月22日(水)の読売新聞の1面に「整理解雇」の文字を見つけ「はっ」
としました。とうとう始まったかと。

記事は半導体メーカー「ルネサス」の人員削減発表に基づくものです。
このブログでも触れたことがありますがルネサスはこれまでも再三にわ
たり早期退職募集による人員整理を行ってきました。今回の記事にもさ
らに5400人に及ぶリストラを実施すると発表しました。昨年上期の3000
人整理と合わせて8400人にも上る削減は全体の25%にもなるそうです。

雇用していた人たちを整理しても整理してもなお立ち行かない。このく
りかえしが国内の製造業で起きています。

整理解雇は裁判所の許可を得て本人の承諾を必要とせず「解雇」できる
手続きです。破綻した日本航空も整理解雇を実施し、上場廃止して多く
の従業員、株主を切り捨てることによって再生したことになっています。
だれのための再生だったのか。ナショナルキャリッジを守るための国の
思惑だったのか。そこは判りません。

怖いのは破綻してもいない会社が「整理解雇」の選択肢を持ち、それが
全国紙の1面に載ったことです。

今年のはじめに話題となった食材偽装。車エビや芝エビが「バナメイエ
ビ」だったというあのはなし。大阪のホテルで発覚して以降あっちでも
こっちでも「誤表示」の発表が相次ぎました。ここぞとばかりに。

今回のルネサスの「整理解雇」の文字が新聞に掲載されたことで贖罪と
感じた会社があることは間違いありません。みんなで渡ればこわくない
からです。

かつて早期退職の募集という言葉は強い刺激を伴っていました。しかし
いまではあたりまえで、リストラという新語を当てはめられ違和感なく
日常の中にその場所を確立したように思います。

みんなで渡ればこわくない、がはじまります。かつてリストラが悪だっ
たにも拘わらずいまではあたりまえです。終身雇用を主張する雰囲気は
どこにもありません。

金銭解雇の立法を目指す安倍政権。大企業の業績が日本経済を活性化さ
せる唯一の手段だと決めたのでしょうか。ルネサスはその隙を突いたの
でしょう。読売もその隙を政府の受け狙いで見出しにしたのでしょう。

家電業界の業績は10月~12月で勝敗がきまります。11月末には世界最大
の市場アメリカでサンクスギビングデイ(感謝祭)のセールがあります。
「ブラックマンデー」と呼ばれこの週末を境に小売店が黒字になるとの
意味です。12月には世界中でクリスマスセールが行われ、ここで勝負は
決まります。

1月~3月の第4四半期は例年赤字続きで利益は見込めません。

他社への追随を始めたソニーの業績報告は2月6日に行われるようですが
上期にもまして円安が進んだ結果はどうだったのでしょう。もし改善が
進んでいなければ、手をつなぎ赤信号を渡る一団に加わることになって
しまうのではないでしょうか。

リストラという言葉の中身が「早期希望退職」から「整理解雇」にすり
替わる時期が近付いてきたことは確かです。



やっぱり、やっぱりダメだった
 昨年末に失敗した電気工事士の結果のはなしではありません。そっち
の方はなぜか合格通知をもらい免許申請中です。情状酌量してもらった
のかもしれません。

今日2月6日夕方に行われた業績報告会の内容に呆れてしまった方も多く
いると思います。ソニーってやっぱりだめじゃん、て。

第3四半期の業績報告会を前にパソコン事業の売却をリークして衝撃を
多少和らげたつもりかもしれませんが、もうだれも期待していないこと
に気付いていないようです。

毎回繰り返される、多額の為替差益を貰いながらの下方修正。2013年度
の初めに発表した「ゴキ楽観論」はやはり単なる妄想でした。

そしてこの期に及んでまたまた言い訳に終始し、さらなる下方修正への
禍根を残しました。なんか気の毒になってきました。

パソコンVAIO事業の売却、テレビ事業の子会社化、陳腐化した設備除却
などによって来年度は1000億円以上の固定費削減が可能と発表してしま
いました。

今回発表されたリストラは5000人です。国内1500人、海外3500人との事。
これに伴う人件費の削減額を概算してみましょう。人件費は給与のほか
ボーナスや退職金積立金、厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料等
が含まれるため概ね社員の所得の2倍になると言われています。

ソニーは業界ナンバーワンの高給を誇っていますから、リストラされる
年齢層から考えて年収1000万円、人件費2000万円としましょう。海外の
従業員は東南アジア中心になることから高く見積もって1/3、600万円と
します。すると合計は510億円です。

そして今期計上した資産の除却費用465億円の償却費負担が軽減される
ことで、償却率20%として計算すると93億円です。

両方合わせても600億円にしかなりません。あとの400億円以上の削減は
どこから来るのでしょう。400億円は日本人2000人分の人件費に相当す
る額です。まさか子会社化したテレビ関連の人件費はソニー株の費用じ
ゃないからなんて詭弁じゃないでしょうね。どうせ連結決算になるわけ
だから。それとも給料払わないとか、来期中に売却しちゃうとかの腹積
もりなんでしょうか。

そもそも子会社化するだけで利益が上がるようになるというのもおかし
な話です。今までは社長がいらぬ口を挟んで足を引っ張っていたとでも
いうのでしょうか。だったら自分が社長を辞めた方がいい。

2013年通期の売上台数はパソコン580万台、テレビ1400万台です。これ
を切離すと発表しました。たぶん売上高にして1兆円を手放すと宣言し
たことと同じ意味になります。大企業は大きな売り上げがあってこそ、
内部のやりくりで利益に変換することができます。その虎の子の収入を
1兆円も自ら手放してしまうとは。

大規模な改革はこれで最後にしたいと。社長の仕事は従業員にむかって
どっちに向かって走ってゆくかを指示することです。その結果が赤字だ
からといって「改革」のため切り捨てるという。それは自分の指示通り
に働かなかった従業員に責任があり、したがって解雇するとの意味なの
でしょうか。思い上がりもいい加減しして頂きたい。

1995年に平の取締役から社長抜擢された仏文の出井、営業の安藤、2005
年のクーデターで突如現れた部品屋の中鉢、ブン屋のハワードそして今
ゲーマーの平井がリストラリレーのバトンをつないでいます。

発表中「適正な規模」という言葉が何回も使われたようですが、ソニー
にとっての適正とはどのあたりを指しているんでしょうか。売り上げに
見合ったと捉えると、売上げ減らしてどうすんのと思えるし、利益に見
合ったと捉えると他のエレキ事業もほとんど利益を出していません。

四半期ごとに訪れるこの業績報告会も辛いでしょうから、この辺でお開
きにしてはどうでしょう。ここにきて円高に振れてきています。次回の
報告でまたまた下方修正を告げるようならいいかげん潮時ではありませ
んか。


読売新聞の社説がソニー論評

 いつも辛口の記事を載せる読売新聞が社説でソニーをとりあげました。
2月12日の朝刊です。労働者階級の新聞として広告を載せることがない
ためかいつも辛口の記事を掲載する読売新聞が社説でソニーを扱うとは。

タイトルは「背水のリストラで再生なるか」です。四角囲みで「ソニー
不振」ともあります。文章の締めくくりには「大胆な改革をテコに、ソ
ニーらしい輝きを取り戻し、早期に復活することを期待したい。」と述
べています。

昨2012年度に430億円の「ゴキブリ黒字」出しました。それ以前の4期は
赤字だったわけですし、今期も1100億円の赤字です。大規模リストラが
始まったのは2004年度ですから、ずっとリストラを続けながらもずっと
赤字を続けてきたことになります。赤字に転落した2008年度からの累積
額は9660億円です。

社説は何度もなんどもリストラ(人員整理・資産売却・事業売却)と称し
人とモノの切り売りを繰り返すだけで一向に業績が改善せず喘いでいる
ことへのエールでしょうか。

そんなわけはありません。業績発表翌日の記事で、散々社員を放出し続
けてなお「周回遅れ」と評するソニーに対し期待しているわけはありま
せん。井深・盛田両氏が戦後の日本を世界に押し出したその業績に対比
させた極端な落胆のコメントです。無策な経営陣とピークを過ぎた製品
しか出せない、昭和時代に輝いたエースに対する惜別のことばかもしれ
ません。

JR北海道や東京電力、日本航空といった公共性の高い会社が社説に取り
上げられることはたびたびありましたが、そうでない民間企業に対する
社説を掲載するというのはちょっと違和感が残ります。それも大きな事
故を起こしたわけではありません。だらだらと赤字を垂れ流して社員を
次から次へと切り捨ててきたあきれた会社だというだけです。

この社説は近い将来に報道されるであろう「ソニー破綻」への布石では
ないかと感じます。その記事の中に「かつて・・・という社説を掲載し
たがその後も一向に業績が回復せず・・・」といった文字が並ぶことを
想定しているように思えてなりません。

今期の構造改革費用は200億円上積みされて700億円になりました。整理
解雇前、破綻前、分裂前の最後の大盤振る舞いでしょう。


株主総会があったらしい
 6月19日にソニーの株主総会があったそうです。新聞の記事にはなっ
たんでしょうか。18日から21日まで出張に出ていたので新聞を見ていな
いのですが、ネット記事を見る限りほとんど関心を持たれていないよう
です。

なんでも電池や映画のチケット、お菓子などのお土産を廃止したことで
総会への出席者が半減したとか。中には社長の説明に怒って途中退席し
た株主もいたそうです。

平井君に任せていたんでは安心感が持てないとの発言があり多くの株主
から拍手をもらったとの報道もありました。

期待に沿えず申し訳ない。変化への対応力が不足していた。今年は構造
改革をやりきる。などと発言したそうです。

でも何のために構造改革をするのかについては何ら発言がなかったので
す。ようするに売り上げに見合った経費にしますと社長が見解を述べた
のです。売上げが下がったら身の丈に合わせた会社規模にしましょうと。

なんかすごいですね。7兆円の売り上げと14万人以上の従業員を抱える
企業のトップが「売り上げが減ったのでそれなりの規模に縮小します」
「何年もやってきたのに追いつかず今年は必ずやり遂げます」と見栄を
切ったのです。

こんな会社ってあるんでしょうか。今後はこういった分野に新境地を見
出し必ずやかつての輝きを取り戻します。とか言うんじゃないんですか。
ふつうの社長は。首切りまくって赤字を減らしますっていう社長なんて
聞いたことない。

船が向かう進路をなんら説明せず、沈みそうだから積荷も船員も海に投
げ出す。これまで散々やってきたつもりだったがまだまだ足りなかった
と反省している。今年中に片っ端から海に投げ捨てます。そう言い切り
ました。バラスト水まで抜いて船を軽く見せかけたりしていませんか。
その後の船は何を燃料に、そしてどのような船員たちで操船するのでし
ょうか。船を軽くしただけでは航海を続けることはできないのです。

平井社長の発言には多くの出席者たちが失望したそうですが、無理もあ
りません。期待すること自体無理があります。アメリカでのプレステの
営業経験しかないのです。

平井一夫君は口もパクパク動いてるし、目もきょろきょろさせています。
一見生きた人間のように見えますが実は腹話術の人形なのです。それも
精巧にできているので素人目には見分けがつきにくいのです。

自分でしゃべっているのではありません。しゃべらされているのです。
人形に自分の意見などあるはずもないのです。だれにしゃべらされてい
るのかは判りませんが、株主総会に向け用意された原稿をなんの意識も
なくただ音声にしているだけです。原稿に書かれた内容の是非を判断し
質すようなことは全くできないのです。

エレクトロニクス、金融、保険、映画、医療、さらには不動産までその
裾野を広げた巨大企業の全容を仕切ることなどできようもありません。
ましてやド素人のエレキでは何ら人脈をもっていないのです。質問する
ことすらできないでしょう。ハワードと英語で会話してたというだけの
ことです。ハワード更迭後は孤立無援です。

ひと月前に行われた「経営方針説明会」を見てください。既存の商売で
たくさん売ってもうけますとしか言っていません。そして3000億円もの
リストラして1000億円の費用を浮かせるんだと。みんなが聞きたいのは
5年後、10年後には何の商売やってるのかってことなんだけど。

腹話術で卓越した芸人の「いっこく堂」さんに横に座ってもらえばその
実体がよく判ると思います。いちど試してみては如何でしょう。

場数を踏み、空虚な音声発信を続けるうちにその進化を遂げ、出番が終
わる間際のオチでいっこく堂さんに向かって「なんだよ、だったら始め
からお前がしゃべばよかっただろ」

もうええわ、やめさしてもらうわ。



平井一夫くんが社長になった日
 ソニーが恒例の「業績下方修正」を行いました。もともと500億円の
赤字としてきた2014年度の見込みを2300億円の赤字と大幅な下方修正を
発表したのです。

もうだれもが慣れっこになっていて報道も「昨年も3回の下方修正を行
っている」ので誰も驚かないといった調子でした。しかし今回の下方修
正はちょっと違います。

VAIOを売却しテレビを子会社化し、すべての膿を出しつくしてのスター
トでした。そして今後の大黒柱としたスマートフォンの不振による下方
修正だったのです。ソニーが大黒柱として発表したビジネスは3ヶ月と
もたずにあっさりと折れてしまったのです。

このことはもう一つの大黒柱、イメージセンサービジネスの将来を予見
させるものです。ソニーのイメージセンサーはデジカメ、スマホを最大
の顧客としています。そのデジカメがなくなり、スマホもだめ。すると
この2本目の柱も既に折れかかっているわけです。

4本あればなんとか屋根は支えられそうですがそのうちの2本が折れて
しまってはなんとも心細い。秋風が吹くたびに屋根がぎしぎし音を立て
揺れ動きます。ちょっとしたつむじ風が吹けばたちどころに倒れてしま
うでしょう。

販売先を失ったイメージセンサーを車載カメラ用として販路拡大すると
少し前に発表されました。ちゃんと手を打っていたのかと思うのは早計
です。

自動車の業界は猛烈に裾野の広い世界です。世界のトヨタが採用を決め
たとしてもトヨタが直接イメージセンサーを買ってくれるわけではあり
ません。Tier1、Tier2(ティア1、2)といって自動車業界の下請け構造
を表現する言葉があります。Tierとは「階層」といった意味の英語です。
つまり完成車に対し、1次下請け会社が
Tier1、さらにその下請けがTier2という使い方をします。

車載カメラは電装品の一部です。トヨタの電装品のTier1は日本電装や
アイシン精機といった大手です。インパネやコントロールコンピュータ
などを担当しトヨタの工場内で完成車ラインに直結した「構内外注」と
して活躍しています。

その中に組み込まれるカーナビなどは富士通テン、アルパインなどが担
当しこれがTier2、いわゆる孫受けです。

車載カメラの映像はこのナビに映し出されるでしょうからそのカメラシ
ステムの受注メーカーはTier3です。そこにカメラを納めるのがTier4、
ソニーはそのカメラメーカーからイメージャーを受注するTier5の位置
になるでしょうか。

これは大変な仕事です。各社購入品代には購入にかかる資材部門費等を
乗せて原価とします。例えばそれが3%だとしたらTier5の納品価格は
トヨタからみると1.03の5乗、16%増しになります。5%だったらおよそ
30%も高くなってしまいます。

これまで社内に提供していた価格やニコン、キャノンといった完成品の
メーカーに直接納めていた価格から数十%も低価格で提供しなくてはな
らないのです。それも自動車の開発期間、数年先の安くなっているだろ
う価格で約束しなければなりません。さらに品質も信頼性も民生用とは
桁違いです。

自動車の純正部品は数量と取引期間が約束される反面、利益など殆ど取
れないのです。これは日産の純正カーオーディオの経験があるソニーに
とっては周知のことのはずです。それが新しい柱になるのだろうか。

平井一夫君が社長として指名されたときのニュース番組を思い出します。
アナウンサーから「新しいソニーの代表となられた・・・」と言葉を向
けられた平井君の満面の笑みを浮かべた、それはそれは嬉しそうな表情。
とても違和感と不安を抱かせるものでした。Youtubeにあれば見てみて
ください。

日産のゴーン氏が再建役として就任した際「燃えるプラットフォーム」
という言葉を使いました。プラットフォームとは船の甲板を指していま
す。いま我々が乗っている船は甲板で大火災を起こしている。火が消せ
なければ皆焼け死ぬか、船が沈んで溺れ死ぬんだ。この状況を認識しろ。
躊躇することなく私の指示に従いなさいと。

平井君が引き継いだソニー丸はまさに大火災を起こしていました。そし
てその火をつけたのか油を注いだのか前社長のハワードは火の手の回ら
ない甲板からありったけの現金を詰め込んだヘリコプターで飛び去ろう
としていました。「ミスター平井、あとは頼んだよ」。

この言葉に「満面の笑み」で答えたわけです。僕、ソニーの社長になっ
んだよ。すごいでしょ!だったのでしょう。私ならまず火を消してから
にしろと言い、ヘリに積まれた金は全部降ろすでしょう。怒りと憤りの
交錯した感情の中で、いずれにせよ火は消さなくてはならないとの意識
の狭間で半狂乱になっていたと思います。

でも平井君は微笑んでいました。


消えゆくソニー村
 ブログの更新を怠りスポンサー広告がだされるようになってしまいま
した。申し訳ありません。

じつはサボっていたばかりではなくて、ここのところ殆ど中国に滞在し
ていたためブログページにアクセスすることができなかったのです。

中国の報道管制はよくニュースで耳にしますが、実際に経験するとその
異常さがよくわかります。

仕事では頻繁にインターネット情報の検索を行ないますが、URLを指定
して検索ボタンを押しても表示されるのは「このページは表示すること
ができません」というメッセージなのです。

テレビも同様です。滞在しているホテルではNHKの海外放送を受信して
いたので夜9時のニュースなどは楽しみのひとつでした。でも香港デモ
の話題になると「ブツッ!」と画面が切れてホテルの案内ページに変わ
ってしまうのです。だれかが監視していて、中国政府に都合の悪い場面
になったら切断する作業をしているのでしょう。大変な国です。

中国出張される方は事前に必要な情報を集めパソコンに保存しておく事
をお勧めします。国内ではなに不自由なく手に入る情報も中国では締め
出されているかもしれません。大変な国です。

言い訳はこのくらいにして今回の本題にはいります。

自宅がソニーの近くにあるため、リストラに伴う事業所閉鎖の様子を目
の当たりにしてきました。昨今の報道でも山手線の五反田、大崎、品川
にまたがる「ソニー村」が消えてゆくというものがありました。

創業の地、御殿山の一角を占めていた大半の社屋はとうの昔に売却され
いまでは新しいオフィスビルとマンション、ショッピングモールに生ま
れ変わっています。この工事の様子は在職中もよく目にしました。実家
が取り壊されてゆくような気持ちになったことを思い出します。

品川から五反田に抜ける明治通りは通称「ソニー通り」と呼ばれていま
す。でもいまこの途を行き来するソニー社員はいないのです。

退職してまもなく自分の勤務先でもあった品川インターシティーC棟か
らの撤退がありました。地上30階、地下2階、1フロア面積2000平米を1
棟借り上げた設計拠点でした。一時は5000人くらいが働いていたように
記憶しています。

昨年秋、この棟から一切の灯りが消えてなくなりました。真っ黒で巨大
なガラス張りのビルがぬ~っと立っていました。最近になって漸くちら
ほらと幾つかのフロアに灯りがともるようになりました。何でも隣駅の
大井町にある日本光学が丸ごと引越ししてくるということでした。

ちなみに日本光学は大井町駅近くにある一番大きな会社です。駅からの
道には「光学通り」という名前が付けられています。ここも名ばかりの
道になってしまうのでしょうか。

先日、かつての同僚が早期退職をすることにしたとの連絡を受け五反田
で壮行会を行ないました。夕方、自宅からソニー通りを通って五反田駅
に向かう途中、旧ソニー本社前を通りました。

旧ソニー本社にはすでに灯りはなく、正面の車寄せは三角コーンとトラ
模様のバーで囲まれ、すでに呼吸していないことが伝わってきました。

壁面に貼られた紙をみると「解体工事」「着工2014年11月19日」とあり
ました。

またひとつ、もうひとつとソニーの一部が消えてゆきます。まだ生きて
はいるものの、足のつま先や手の指先など、抹消から順に細胞が死んで
いっているように感じます。


ソニー、廃棄物処理施設に着工
 とうとうそうなったか、と感じる人と、漸く踏み切ったかと考える人
がいると思います。ソニーが廃棄物分別処理施設の建設を始めました。

昨年分社化したテレビの黒字化を受け、これまでのソニーを支えてきた
ウォークマンをはじめビデオカメラ、デジタルカメラ、Blu-ray、オー
ディオなどエレキ部門をそれぞれ別々に子会社化するというのです。

読売新聞には井深さん、盛田さんの写真入りでウォークマン開発の歴史
が年表まで添えて掲載されていました。辞書に掲載されるほど普通名詞
となった商品、ウォークマンに代表されるかつての先進企業をを傷んで
いるようでした。

確かにいまは安部&黒田バズーカによる円安バブルで経営指標は見た目
大きく改善ました。分社化したテレビ事業部も黒字になる見込みだとか。

分社化すれば黒字になるのならどこの会社だって事業単位ごとに子会社
にするでしょう。でも普通はそうしない。

トヨタが小型車を子会社化するとか、レクサスを分社するなんて話しは
聞いたことがないです。確かに日立製作所や東芝、NECなどはは重電、
インフラ、家電、弱電と細かく会社を分けています。これらは商売の相
手がそれぞれ全く異なるからです。国や自治体だったり企業、個人だっ
りするためです。

しかしどれもが民生向けの商品を扱う事業部なのにそれらを分社化する
なんていう話は聞いたことがありません。設計のやり方だって、使って
いる半導体やソフトウエアだって似たり寄ったりなんです。ソニーでも
デジタル商品のプラットフォーム(基本ソフトウエア)をカテゴリ横断
的に統一し開発資源の効率化を図ってきたはずです。

それぞれの子会社が販売する商品の基本ソフト(OS)がアンドロイドだっ
たり、マイクロソフトのWidows10だったり、ひょっとしてiOSだったり。
ソニーはこれまでlinuxをベースにしたソフトウエアで全てのデジタル
商品を世に出してきていたんじゃなかったっけ。ちがってますか。

そもそも分社化するとなぜ黒字化が早まるのでしょう。

ソニー製からソニービジュアルプロダクツ製(子会社化されたテレビ事
業部)になると急に人気が高まり売上げが伸びるのでしょうか。そんな
ばかな。

とすれば黒字化の主要因は費用の削減です。2013年度は売上げに対する
コストが77%でした。子会社になると突然設計が進歩し低い材料比率で
商品化できるようになるとも思えません。ということはやはり人件費の
削減でしょう。

リストラによる人員削減に加え一人当たり単価を下げる対策が採られて
いるはずです。福利厚生も見直されたでしょう。子会社化されることで
今後益々この締め付けが厳しくなっていきます。

先行したテレビ事業の場合、子会社化の成功事例の宣伝のため意図的に
数字を作ったのではないかとも思えてきます。子会社に負担させる本社
経費をディスカウントしたのかもしれません。これまで人員比率や売上
げ比率で負担させていた本社費用を「テレビさんは頑張ってることにし
ておまけしておきましたよ」かな。

給料、ボーナス、退職金そして早期退職の上乗せ額もソニー株式会社と
ソニー○○株式会社とでは雲泥の差があったのですから。

サラリーマンに向いている人も、そうでない人も、新会社を世界一にし
てみせると考える人たちを除いて、ここは一つの大きな転機です。すぐ
横を平行して売却路線が敷設されているのですから。

ソニーの株主達はエレキ切り離しの発表を心から待ち望んでいるのです。


シャープとソニー
 最近シャープ凋落の話題がテレビニュースや新聞に登場します。日本
の電気産業の一翼を担ってきた大手電機メーカーだったシャープが資本
を取り崩し中小企業になるという奇想天外な再建策が話題になりました。

資本金1億円以下の中小企業は大企業の下請けを想定した保護を受けて
います。独占禁止法の一部として知られている「下請法」もそのひとつ
です。私もサラリーマンだった頃、取引先への電話発注は厳禁となり必
ず書面をもって依頼するよう厳しく管理されていました。

この奇想天外な作戦は政府からのクレームもあり、資本金を5億円とし
いちおう大企業として継続することになりました。それにしても資本金
1200億円を5億円まで減らすわけですから、これは驚きです。

簿記3級の私にはそれが具体的にどのような長所短所をもたらすのか判
りませんが、資本金は会社の規模を表す数値でもあるのでそれを1/200
にするというのは前代未聞でしょう。これを進言したシャープの会計事
務所あるいはそこの公認会計士たちは先入観にとらわれない凄腕の連中
なのかもしれません。

でもなぜシャープばかりが危機を取りざたされるのでしょう。たしかに
赤字続きだったことはわかりますが他にも赤字続きの家電メーカーがあ
るじゃないですか。たしかソニーとか。

気になったので過去の5年間を比べてみました。この5年間のシャープの
売上げ合計は13.7兆円、利益は11,127億円の赤字でした。赤字の割合は
売上げ比8%です。そしてソニーは売上げ36.5兆円で9,277億円の赤字で
比率2.5%です。でもこの売上げには映画や金融、保険が含まれていて
赤字は全てエレキです。そして利益の中にはこれらエレキ外の黒字が含
まれています。

売上げ、利益から映画・保険・金融を除いてみます。利益については連
結の税引き後からエレキ以外の営業利益を差し引いてみました。ちょっ
とむちゃですが。

すると過去5年間の売上げ総額は24.3兆円で21,402億円の赤字になりま
した。赤字割合は9%です。これはエレキの状況はシャープとほぼ同じ
にあるといえるのではないでしょうか。でもソニーの株価は上昇を続け、
安倍バブル前800円台だったものが今では4000円に届く勢いです。

しかも2013年度と比べ2014年度はエレキの売上げが1兆円も増えている
のに、赤字がへるどころか増えているのです。実情は悪化しているので
しょう。

シャープの危機が叫ばれる中、ソニーへの風当たりが暖かいのはとりも
なおさず一刻もはやいエレキの売却に期待が集まっているからではない
でしょうか。はやく、はやく金融と映画の会社にしようよ。でしょうね。

売上げは減っても利益が大きく膨らむ。2015年度は売上げが3000億円も
減るけど営業利益は約5倍の3200億円になるという。スマホに集中する
といって失敗。付加価値スマホで勝負するといっては型落ち品の投売り。
業績回復の見込みもこれまでの度重なる下方修正を扱ってきた紙面では
期待する文字も見られませんでした。

焼け石に水の役員ボーナス返上に加え、給与の返上、社員ボーナスまで
返上しても届かないんじゃないですかね。

会社の所有者、株主が期待していることははっきりしているんだから早
くそうしたらどうですか。事業本部ごとに精算して所属する社員で山分
けしてもらって。

デジタル技術、ネットワーク技術、ロボット技術などソニーでは発揮す
る場を与えられていない優秀な社員たちをはやく解き放ってあげてくだ
さい。ここにいたっては日本の発展に資する決断をしては如何ですか。




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