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早期退職を考える人たちへ
早期退職が盛んな日本の製造業。去るか、残るか悩んでいる人たちへの参考として私の経験を伝えます。 左下「カテゴリ」を目次代わりにしています。
転がり始めました
 去る10月31日にソニーの2013年第2四半期の業績発表がありました。
我が家の読売新聞でも少しだけ触れられていましたが、家電業界は明暗
が分かれたようです。重電系や白物を扱う会社の業績改善に対し弱電系
は悪化していると。

ソニーのエレキ上半期の売り上げは2兆3808億円、営業利益は103億円で
した。利益率で0.43%と計算されます。売り上げの内円安による上振れ
3799億円が含まれていますので、辛うじての黒字も100%円安におんぶ
にだっこだったことが判ります。

期初に見込んだ為替レートは1ドル90円、上半期の実績が98.9円でした
から10%の神風だったわけです。エレキの売り上げの大半はドル建てと
思われるので売り上げが10%下駄を履いた結果の中間決算でした。その
結果が上記だったわけです。

ゴキブリ黒字を計上した2012年度の決算発表にて、2013年度のエレキは
販売台数こそ減少するものの大幅な増収・増益を見込むとしていました。
それが10%もの円安に振れているにも拘わらず減収・減益の一途を辿っ
ているのはなぜでしょう。

私の在職中に所属する事業部長からこんなセリフを聞いたことがありま
した。「俺たちが商品を売る相手はユーザーじゃない。ディーラーなん
だ」と。とんでもない思い違いです。こんな考えで事業していいものか。
そしてこの台詞を吐かせる仕組みこそが業績の見通しさえできない会社
にしてしまっているのです。つまり「販社」の顔色うかがいながら販社
にウケる商品を準備することにエネルギーを集中しているのでしょう。

大きな会社は直接商売をするのではなく、世界中の販売会社を通じて商
品を卸します。またその商品はディーラーを経て量販店や問屋に流れて
さらに町の小売店に浸透してゆきます。つまり期初に見込む販売台数は
これら販売会社からの見込み数値を基に計算されているわけです。さら
に販売会社は引き取り先であるディーラーからのフィードバックをもら
っているのかもしれません。販社が買ってくれなければ商品が捌けない。

これら販売経路に存在する会社はすべて独立採算です。なので赤字計画
を立案することは許されていません。何としてでも黒字となる数字を作
らないといけないのです。

期初の発表内容でデジタルカメラ部門の見通しに対し次のようなものが
ありました。

「レンズ交換式一眼カメラの大幅な増収により分野全体でも増収を見込
 んでいます(中略)営業利益については増収の影響により大幅な増益を
 見込んでいます」と。

判りやすい例だと思います。コンパクトデジカメがさっぱり売れなくな
ったことはだれでも知っています。ビデオカメラも然りです。では販社
は何を売って黒字にしたらいいのでしょう。ミラーレスしかなかったの
です。いまさらコンデジを倍売って黒字化するなどといったらバカかと
突っぱねられます。だからちょっと上向いてきたミラーレスをガンガン
売って黒字にしよう~!と数字を作ったのでしょう。

鵜呑みにした本社は「増収・増益」の見込みを立てました。本社として
もそれ以外に数字を作る策はなかったのだと思います。商品がない中で
も沢山売れば黒字になるじゃないか。そうだ、それがいい、それがいい。

でも蓋を開ければミラーレスカメラの価格帯はそう大きな動きにはなり
ません。昨年でも台数ベースでコンデジの一割程度しかないのです。売
れない商品を仕入れる販売会社もディーラーもいないでしょう。在庫を
増やすだけです。店頭で買ってもらえる時期が遅くなれば価格も崩れて
大損することは明らかです。

数字が出始めるに従って下方修正を繰り返す。このパターンにはまって
しまっているのです。粉飾決算ならぬ粉飾事業計画の末路です。身の丈
を正しく評価しましょう。売れれば利益があがるかもしれませんがいっ
たい誰が買うんですか。なぜ自社製品を買ってくれるんですか。

商品を買うのはユーザーです。あたりまでしょう。ディーラーでもなけ
れば販売会社でもありません。曇っためがねを外し、顔を洗って出直し
ませんか。平井社長が期待してやまない医療事業ですら2020年でようや
く2000億円の売り上げとか。円安で3800億円からの漁夫の利を得てさえ
見込みに辿りつけていないんですよ。

計画の立て方からやり直すことが必要です。簡単なことです。平井社長
が各事業部長に「なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ」と5回尋ねて納得の
できる内容になっているかを判断すればいいのです。納得できない事業
は止めちゃえばいいんです。その判断に誤りがあったとしてもいいじゃ
ないすか。社長なんだから。

こう考えると今期の構造改革費用も桁違いに少ないことが判るはずです。

お願いしますよ。発表の度の下方修正なんてみっともないです。それも
神風をもらいながらの下方修正なんて。


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