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早期退職を考える人たちへ
早期退職が盛んな日本の製造業。去るか、残るか悩んでいる人たちへの参考として私の経験を伝えます。 左下「カテゴリ」を目次代わりにしています。
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外堀は埋まりつつある
 2012年度もいよいよ大詰めになりました。通期での業績はほぼ確定し、
会社中枢では概ね状況が把握されているはずです。

先日の報道でハワード・ストリンガー氏の退任が伝えられました。また
今日の朝刊では中鉢良治氏が副会長を降板し、6月の株主総会で取締役
も退任すると報道されました。産業技術総合研究所というところに転出
するというものです。赤字続きにも拘わらず法外な所得を得ていた二人
の経営者が解任されることになります。これは何を意味しているのでし
ょう。

これに先立ち竣工間もない大崎の自社ビルを売却しました。かつて御殿
山にあった「ソニー村」も既に人手に渡り、3月末には岐阜県美濃加茂
にある高密度実装の基幹工場も閉鎖されます。もう整理するにも国内に
残る事業所は数える程しかありません。

早期退職の募集によるリストラも継続的に行われ、今年4月からは役職
定年制も導入されるようです。基本的に50歳以上の管理職は若手に席を
譲り、早々に新たな人生に向け新たな場所で再スタートを切りなさいと
のことでしょう。役職定年後、一定期間内に退職すれば上乗せ金が支給
されるとか。

矢継ぎ早に実施される様々なリストラ策。堰を切ったように繰り出され
てきました。そして今回の会長、副会長の解任です。

切り売りを続けても健康な体を取り戻すことはできません。どうしても
外科手術を行い、経営上の患部を切除する必要があります。不採算事業
の清算です。もちろん従業員もろともに清算しなくては意味がありませ
ん。

リチウムイオン電池や小型LCDパネルの事業は従業員と一緒に売却する
ことができました。これはいまにして思えばまだ恵まれた状況だったの
ではないかと思います。売却の見込みが立たない不採算事業の処理にあ
たっては、整理解雇に踏み切るのではないかとの思いに至ります。

整理解雇とは企業の存続を目的に従業員を解雇する手続きのことです。
裁判所の裁定を得る必要があります。整理解雇には4つの要件が必要と
されています。

 1.人員整理の必要性
 2.解雇回避努力義務の履行
 3.被解雇者選定の合理性
 4.手続きの妥当性(説明、協議、周知、徹底などの手順)

繰返し実施されてきた早期退職者募集、事業所の閉鎖、自社ビルの売却、
役職定年制の導入と退職者への上乗せ金、高額所得役員の解任などなど。
八方手を尽くしていることが判りやすく説明できる環境が整ってきた様
に見えます。外堀はすでに埋められてしまったのではないでしょうか。
全ては5月に発表される2012年度通期の決算報告次第です。

追い込まれた製造業での「2013年夏の陣」が起きそうな気がしてなりま
せん。


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あったほうがいいものと、なくてはならないもの
 二者択一を考えるに当たり、これまで金銭から見た側面について書い
てきました。でもこれまで勤めてきた会社を退職するのに金銭面だけで
判断するひとはいないと思います。一生懸命頑張ってきた職場を去るに
は様々な思いが交錯するはずです。

公務員の退職金が減らされるニュースがありました。学年末を目前に控
え退職を決断した学校の先生方、賛否両論が繰り広げられました。私は
早期退職を決めた先生方の思いの中には、学年末を目前にして施行する
という自治体や教育委員会側への失望感も大きく作用していたのではな
いかと感じています。

あったほうがいいものと、なくてはならないもの。みなさんにとっては
どちらがより大切ですか。様々な注釈をつけたくなる中でもやはり大切
なのは「なくてはならないもの」ではないでしょうか。当然ですね。

あったほうがいいものとは、量的なもの。なくてはならないものは質的
なものと言い換えられそうです。つまり質は量より価値が高いと大半の
人達が感じているのだと思います。

質を伴わない量、例えば「安かろう、悪かろう」とか「二束三文」など
といった言葉もあります。質を見失い、量を追いかけることは良い結果
をもたらさない。そういった文化が日本人にはあるように思います。金
だけを追い、金がすべてと豪語するひとも中にはいるかも知れませんが
うそぶいているだけだと思います。

私が在籍していたソニーは今、光を失いました。なぜでしょう。明らか
な理由は井深大氏、盛田昭夫氏という偉大な創業者が他界したことです。
彼らは常に「質」を追いかけていました。他社の追随を許さざる境地を
ひたすら目指して突き進んでいきました。

技術開発だけではなく、ウォークマンに代表される商品企画の妙による
マーケット開拓も然りです。盛田昭夫氏はこう話しています。

『新しい発明、発見も大切ですが、既存の技術を使って、全く新しい製
 品を考え出す知恵があれば、一つのインダストリーとして立派に成長
 するのだということをウォークマンは実証したのです』

ここで大切な言葉は「成長」という部分だと感じています。つまり最初
から大きなビジネスに取り組んだわけではないのです。この商品企画は
「質」的に優れている。挑戦してみようというスタートの仕方を表して
いるのだと思います。結果大きなビジネスに「成長」し、商品企画とし
ての質の高さが実証されたと、盛田さんは話しています。

1994年、子供に悪影響があるとゲーム機の発売に慎重だった井深大氏が
最高相談役として第一線を退くと、待っていたかのようにプレイステー
ションが発売されました。爆発的なヒットとなったゲーム機とソフトは
莫大な利益を生み出しました。バブルがはじけ、不振に喘ぐ他社をしり
目にソニーの一人勝ちと言われていた時代です。以降のビジネス企画は
これらと比較され、大規模な利益が見込めない新規ビジネスは影をひそ
めていったように思います。あるいはちょっと売れないとすぐに撤退す
るようになりました。

量を追い、質を見失ったのです。1997年に井深大氏が、1999年には盛田
昭夫氏が相次いで他界し、質を追い求める企業文化が潰えた様に感じて
います。成長を見守る経営ができなくなりました。

二者択一に当たり、質的な面にも光をあててみてください。どちらの方
がより輝いて見えるでしょうか。会社に残っての未来に「なくてはなら
ないもの」は見えますか。皆さんが仕事に求める「なくてはならないも
の」は何ですか。




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